震えるたび、やわらかくなる

今日、少しだけ嫌なことがあった

今日、少しだけ、嫌なことがあった。

理不尽な言葉。
背中を刺すような視線。
溜め息をつきたくなる、細々としたトラブル。

すべて小さなことばかり。
けれど、積み重なると、心に影を落とすには十分だった。

帰り道、誰も気づかないくらい小さく、
私はため息をついた。

 

あたたかい檻の中で

夜の部屋は、
ほんのりと暖房の匂いがしていた。

間接照明が、天井にぼんやりとした輪を描き、
カーテンの隙間から、街灯のオレンジが滲んでいる。

机の上には、飲みかけの紅茶。
ソファには、丸めたブランケット。

ここには、誰もいない。
私だけの空間。
私だけの温度。

それだけで、
少しだけ、呼吸が深くなった。

テーブルの端に目をやると、
TWINRAYが静かに、そこにあった。

指先で拾い上げる。
冷たさと柔らかさが交じった感触が、手のひらにじわじわと広がる。

今夜くらい、
何も頑張らなくていい。

私は、そう思った。

 

溶ける

TWINRAYの電源を入れると、
小さな震えが、手のひらから広がった。

太ももを、優しくなぞる。
服の上からでも、くすぐったいような甘さが伝わる。

自然と、
身体がそれを求めるように、脚が擦れ合う。

一枚、布を脱ぐ。
そして、もう一枚。

肌に直接触れた瞬間、
思わず、短い息が漏れた。

何度も触れた場所なのに、
今夜はなぜか、初めて触れるみたいに敏感だった。

柔らかな震えが、
肌を這い、
奥へ、奥へと、じわじわ溶けていく。

腰が小さく跳ねるたびに、
心まで震えた。

焦らない。
急がない。

今夜だけは、
自分にやさしくしてやりたかった。

 

私を取り戻す

深く、震えが届く。

小さな震えが、身体の芯に染み込んで、
ひとつ、またひとつ、緩んでいく。

今日受けた小さな棘たちが、
音もなく、溶けていくのがわかった。

息を吐くたび、
心が軽くなる。

快感は、爆発ではなかった。
あたたかい光が、じんわりと胸に灯るような、
そんな静かな歓びだった。

やがて、
小さな波に身をゆだねるように、
私は、果てた。

そして、そのまま、ふっと笑った。

「大丈夫」
心の中で、そうつぶやいた。

たぶん、私は、少しだけ強くなったのだ。


🧡 小さな棘に負けないために。ゴキゲンは、自分でつくる。TWINRAYとともに。

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